【短編】甘くて濃厚なkiss

久山輝樹が、上を向いた、そのとき。

「……っ!!」

今、目があった……

上を向いた一瞬だけど、目あったよね?


あたしの勘違いかもしれない。

それでもいい……


「どうしたの?」

あたしの様子がおかしいことに気が着いた美沙が言った。

「ううん、なんでもない……」

言葉と裏腹に、激しさを増す心臓。

あんなふうに笑うんだ。



なんで、

どうして、


こんなにドキドキしてるの?

こんなに苦しいの?


これって…………恋?????



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