とある年の差カップルのほのぼのな日常
好きで、好きで、好きで…全然足りないよ
夫婦としての生活が始まった――――――

朝。
スマホのアラームが鳴り、梅乃が目を覚ます。

我成に包まれた腕の中から、静かに出ようとする。

「我成…ごめんね…
――――――!!!?」

急に引っ張れる、梅乃。

「え……!?」

「行かないで?」

「我成?
起きてたの!?」 

「うん。
もっと、ギュッてしてようよ!」

「でも、朝ご飯作らなきゃ!」 

「んー、やだー!
もっとギューするのー!」

「我成」

「ん?」

「じゃあ…5分だけね?」

「はーい!」 

我成の腕の中に戻り、抱き締め合った。


一緒に起きて、一緒に朝食の準備をして仲良く食べた。

「じゃあ…行ってくるね!」

抱き締め合って、キスを交わし……

小さい手を振り言う梅乃に、我成も小さく手を振り「うん!気をつけてね!」と微笑んだ。

ドアを開ける寸前。
梅乃が一度振り返る。

「ん?ウメ?」

「我成」

「ん?」

「どうしよう…」

「え?」

「足りないよ……」

「へ?」

「好きで、好きで、好きで、足りない……!
ギューも、チューも」

「………フフ…!」

「笑い事じゃないよ?」

「いや、俺も同じこと思ってたから(笑)
…………よし!もう一回、しよ?
ギューとチュー」

二人は再度、抱き締め合ってキスを交わした。

なんだかバカップルすぎて、可笑しくなる。

笑い合って、梅乃が「じゃあ、今度こそ行くね!」と微笑む。
我成も微笑み、手を振り合って………

「今日も“一緒にお風呂入ろうね!”」

と言った。

「えぇ!!?
き、昨日も入ったよ?」

「だから言ったよね?
俺、スキンシップ激しいから、性欲も強いの!」

「えぇー!!」

「ウメ、可哀想に…(笑)
俺なんかに好かれちゃってさ(笑)」

クスクス笑う我成。

梅乃はフッ…と笑って、我成に顔を寄せる。

「…………全然!
むしろ、幸せ……!」

と耳打ちした。


玄関ドアが閉まる寸前の我成の顔は、真っ赤に染まっていた。









終


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