ヤンキーくんたちに溺愛されてます!

ずっと隣で

琥珀が私を忘れてしまってから一ヶ月が経った。



「琥珀!見て見て、調理実習で作ったの!」



空き教室でたむろっていた琥珀と北斗くん、世那くんの輪の中に入る。



「なんだおまえ…。また来たのかよ。しつけぇ」


「力作だよこのプリン!食べてみて…」


「いらねぇっつてんだろ」



ばしっと手で振り払われて私の力作が無惨に地面に落ちる。



「琥珀…!」


「いいの、北斗くん!」



そのまま教室を出て行った琥珀を追いかけようとしていた北斗くんを慌てて引き止める。
< 190 / 219 >

この作品をシェア

pagetop