無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる


……それなら、負担は五分五分くらいなのかな。


料理と洗濯と掃除以外の家事ってことは、お風呂掃除とかくらいだもんね。



「……染野くんは部活入ってて忙しいと思うので、買い出しは放課後私が行きますね」



そう私が言うと、染野くんは「悪い」と言いながらうなずいてくれた。


私はいつも放課後暇なんだから、私の方が少し負担があるようにしなくちゃね。


よーし、これから頑張るぞっ。


少しでも染野くんの役に立てるようにしよう……っ!



「それからもう一つだけ、朝倉」

「……はい、なんでしょう?」



「……あまり俺に話しかけるなよ?」

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