無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる
誰のだろう……?
そもそも私、こんな毛布なんてかけたっけ……?
……まあいっか。
と、とにかく晩ご飯を作らなきゃ……!!
急いでキッチンへ向かい、冷蔵庫を開けようとしたとき。
ふいに、流れる水の音と、人影が目に留まった。
……っ、え?
思わず勢いよく顔をあげる。
そこに映ったのは、紛れもない彼──染野くんの姿だった。
さあっと、血の気がひく。
あ……。
どうしよう、呆れられたに違いない……。
料理を作るだなんて言いだしたくせに、ソファでのんきに寝ているなんて……。
「あ……」
無意識にもれてしまった声。