無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる
何度もキスを交わされるうちに息が苦しくなってきて、私はとんとん、と一樹くんの背中を軽くたたいた。
すると、徐々に唇が離れて行く。
そのすきに、私は大きく深呼吸をした。
一樹くんを見上げると、なぜかいつも通りで。
な、なんで……っ。私、こんなにドキドキしてるのに……っ。
それに、目に涙がたまってきて。
なぜか分からないけど、自然にだ。
「本当可愛いね、玲奈」
「か、かわ……っ⁉」
「もっと愛してあげようか?」
「な……っ」
次々に一樹くんから発せられる、甘いセリフにどんどん顔が赤くなっていく。
愛してあげる……?私を……?
その意味を理解したとたん、もっとドキドキが加速していって。
「……っいいよ」
「え?」
「一樹くんなら、いいよ……っ。
もっと、愛して、ほしい……っ」
こんなの、普段なら絶対言えないセリフだ。
恥ずかしさで頭がぼうっとしているからか、そんな言葉が私から発せられてしまう。