苦手な上司にプロポーズすることになりました
 


「天は赤荻さんに味方しています」

 パラパラと雨が降り出した帰り道。
 バッタリ新平と会った由人は、突然、そんなことを言われた。

「は?」

「佑茉さんとの関係が今ひとつ進まないあなた」

 ……占いかなにかかな、と由人は傘を手に思う。

「イベントで彼女と盛り上がるといいでしょう」
「イベント?」

「佑茉さん、来週、誕生日らしいですよ」
「そうなんですか?」

「ぜひ、ここでひとつ、気分を盛り上げてみてください」

「あの~、丸和泉さん。
 最近、なんでそんなに協力的なんですか?」
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