今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
何度も引き止められたが私の意思が固いのが伝わって最後には首を縦に振ってくれた。

そして念願のフリーランスパタンナーとなったのだ。

新しい仕事も波に乗ってきた頃、結婚式の招待状が届けられた。

まぁ浮気で終わらないでこうして結婚した直人は、直人らしいというかなんというか。

私たちの中ではきちんと話も済んでいたし、雪ちゃんも私にとっては可愛い後輩だったのでちゃんと祝福しようと思って出席する事にした。

いよいよ結婚式の日。
私は自分でデザインして作ったドレスを着る事にする。

デコルテと腕には黒のシアー素材をあしらい、胸元からボディラインにそって膝下まであるタイトなワンピース。

このウエストのくびれと、そこからヒップにかけて膨らむ立体感のあるラインが自分でも完璧なパターンだったと鏡に映るワンピースを着た自分に自画自賛する。

「360度完璧」

ははは。
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