君との恋は面倒すぎる
 夕食を済ませ、家に向かう通り際。冬の枯れ木にイルミネーションの電灯が飾り付けられていて、綺麗に輝いている並木道を2人で歩く。

 少し前までは紅葉が赤や黄で彩られていたのに、今度は電灯で彩られているのがまた秋から冬という季節の移り変わりを感じられる。

 クリスマスが終われば電灯は取られて寂しい枯れ木だけになってしまうけど、きっと春になれば鮮やかな桃色の桜が開花するのだろう。四季を感じられるのが好きで、この道を歩くのが特に好きだった。


「蒼空くんが街中行こうなんて珍しいね。人たくさんいるけど良かったの?」

「たまには良いでしょ」


 人混みが嫌いな蒼空くんを心配していたが、本人は気にすることも無く手を引いてゆっくり歩いていく。

 一体どこに向かってるのだろうと気にしていた数分後だった。

 しばらく歩くと大きなホワイトツリーが見えてくる。
 クリスマスの醍醐味なのにすっかり頭から抜けていた。


「え、ここって…」

「見たかったんじゃないの。ああいうの好きじゃん」


 周りにはたくさんの人がいるし、人混みが好きじゃない蒼空くんがここに私が好きだからって理由で連れてきてくれた。

 今年のホワイトツリーは特別で、今まで見たどんなものよりも綺麗だ。


「うん、大好き」


 そう言って笑いかけると蒼空くんも少し笑い返してくれる。ツリーもだけど、私の事を考えて沢山の思い出をこうしてくれる貴方が大好きで仕方がない。
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