君との恋は面倒すぎる
あれから薫くんに返事は出来ていない。

連絡で急な話で驚かせた事への謝罪と、今は返事が要らないからいつも通り友達として接してほしいと文で示されていた。

蒼空くんと仲直りしてもらう事が元々の目的だった事を考えれば、私がこれ以上薫くんを避けるのも最善ではないと考えて、そのメッセージに対して了承した。

そのメッセージのすぐ後は当然気まずかったけど薫くんが気まずくならない様に話しかけてくれたおかげで前の関係性に少しずつ戻りつつあった。

今日は放課後蒼空くんが委員会があって、一緒に帰りたくて待つついでに紗月とテスト勉強に励んでいた。


「ねぇ薫くん、また人のノートに落書きしたでしょ。」


気付いたらまた変な動物みたいなのを書き足されている。

紗月と向かい合って勉強していたらそこに薫くんが来たのだ。


「え、可愛くない?うさぎちゃん」

「これうさぎなの!?」


犬か何かわからないものをうさぎだと言われて驚いた。

おかしくて笑ってしまう。


「何か喉乾いちゃった。日和、薫何かいる?」


紗月が財布を持ちながら席を立ち上がる。

今二人きりにされるのは気まずいな…。


「俺コーラ」

「あ、私も行こうかな」


そう言うと紗月は「いやいや」と私を制する。
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