君との恋は面倒すぎる
無くなったことが私も悲しくて、寂しかったように蒼空くんも同じ気持ちでいてくれたことが嬉しかった。


「それともうすぐクリスマスだけど、どうする予定?」


蒼空くんからの話題に驚く。


「クリスマス、してくれるの?」

「昨年、楽しかったから。今年もやるでしょ?テストも悪くなかったみたいじゃん」


喧嘩しててもちゃんと見てくれてたというのがわかる発言に胸がぎゅうっと締め付けられる感覚がした。


「今年は、長く一緒にいられるね!」

「…うん、何したいか考えといて。俺も考えとくから」


最近蒼空くんも変わったのか昨年よりもずっと甘く向き合おうとしてくれる時間が増えた。

時々冷たい発言もあるけど、それが本来の蒼空くんすぎて今は甘すぎて時々困惑してしまうほど。

この2か月間寂しかったからずっとふたりきりで居たい。


「蒼空くんの、お家に行きたいです。」


遠慮気味にそういうと蒼空くんはこちらにバッと視線を向けた。

さすがに図々しい?
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