君との恋は面倒すぎる
最後は迷うこと無く3階の空き教室だ。

ここでたくさん話して、喧嘩も仲直りもここでした。

蒼空くんの事知ったのはだいたいここだった。


「なんか語りきれないよね。ここの思い出は」


そう言いながらいつも座ってた席に近付いて軽く触れる。


「いろいろあったな。」


蒼空くんもここは他の場所と違う何かを感じるのかしみじみと呟いていた。

初めて蒼空くんがここにお昼を誘ってくれたから。

こんなにも大事な場所になった。

教室ではあまりゆっくり話せないけどここでならたくさん話せた。

嬉しいこともつらいことも。

全部全部詰まってる。
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