君との恋は面倒すぎる
Episode6
 夏休み明け、幸せいっぱいの夏休みを思い出して口元を緩ませていた。

 実は花火大会の他にも会えちゃったりしたんだ~、なんて夏休みを振り返る。

 図書室で一緒に宿題したり(蒼空くんは終わっている)、蒼空くんが参考書買いに行くって言うから着いてったり、電話だってした。

 その事を学校で鼻息を荒げながら紗月に事細かく話した。


「え、それデートなの?」


 紗月がツッコミながら首を傾げている。

 どうして疑問形になるのだろうか、立派なデートのはずだ。


「え、デートじゃない?」

「周りが夏休み中、海行ったよとか、映画行ったよとか、ちょっと遠出して水族館行ったよとか言ってる中、図書室で宿題?参考書?正気?」


 え、かなり正気だったけど…。

 私達が休日に出掛けたり、用事も無いのに電話したりは進歩でしかない。そりゃ世間様と比べれば、小学生や中学生の付き合いに見えるかもしれないが私達は本気だ。


 図書館じゃ隣同士に座って分からないところ教えてくれたし(距離近くて声もいつもより近くに聞こえてそれどころじゃなかったけど)、参考書選んでる時の蒼空くん格好良かったし(この後本当にそのまま帰ったけど)。

 …誰が何と言おうがデートだと言い張りたい。


「…初デートがそれじゃなくて良かったね」

「夏休み中は、花火大会でしか会えないって思ってたから嬉しかった」

「うん、日和が幸せならいいと思うよ」


 紗月は苦笑いしながら、筆記用具などを机の上に置く。

 電話だって声聞きたくなったって言ったら、付き合ってくれたし、…私が主に沢山話しただけだけど。

 嬉しかったことに変わりはない。
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