Dearest 1st 〜Dream〜
待ち焦がれていた週末がやって来た。
やっと、彩に会える。
今日は、元気に笑ってくれるだろうか。
──…あの俺が大好きな笑顔で。
紅のみんなにガッツを入れられ、俺はまた地元に帰って来ていた。
チカはかなり怒っているのか、連絡をよこして来ない。
様子をみた方がいい、とのメンバーの意見に頷き、俺はしばらくチカの様子を伺っている状態だ。
出来たら、チカ自身が俺に愛想を尽かしてくれるのが一番いいんだけれど──…
………正直、
行動を読めないチカに俺は心底悩んでいた。
ワガママで強情、おまけに気が荒いチカは何をしでかすか分からない。
きっと今の状態では俺の話は聞きはしない。
──…だから…
俺はしばらく、
チカから距離を置くことにした。