王子様が、呪われた私を気に入ったみたいです。
「……いやですよ。何度も言っていますが、私は──」
「『呪われている』から? なら、なおさら俺のそばにいた方がいいんじゃないか?」
神室玲が、また訳の分からないことを言い出した。
「……どういう意味ですか?」
「俺は自他ともに認める『幸運』な人間だからな! 俺と一緒にいれば、美織のその『呪い』とやらも相殺されるんじゃないか? いや、むしろ俺の幸運が美織にうつって、美織が今まで不運だった分も取り戻せるかもしれないぞ?」