Side Story 〜葉月まい 番外編集〜
「おはようございます!」

オフィスで衣装の準備をしてからテレビ局に向かった明日香は、コットンキャンディの控え室に顔を出した。

「あ、明日香!おはよう。ハッピーバレンタイン!」

そう言ってあみが笑顔で明日香に小さな包みを差し出す。

「え、ええ!?あみちゃん、これ私に?」
「うん!日頃の感謝を込めて」
「そんな。ありがとう!ごめん、私、何も用意してなくて」
「いいのいいの、気にしないで。実はね、優斗くんに作った時の試作なんだ。えへへー」

すると、りなとふうかが「なーんだ!そういうことか」と笑う。

「私達ももらって驚いたんだけど、なるほどね。そういうことなら遠慮なくいただいちゃうわ。早速食べてもいい?」
「うん。味見してみて」

明日香も綺麗にラッピングされた包みを開けてみた。

小さな箱の中には、チョコトリュフとハートのチョコクッキーが入っている。

「わあ、可愛いね!このクッキー、真ん中に赤いジャムが入ってる!どうやって作るの?」

明日香はまじまじとクッキーを眺めた。

「それはね、生地を重ねてあるの。下の生地は普通にハートで、上の生地は更に真ん中を小さなハートでくり抜くの。で、生地を重ねてからイチゴジャムを詰めて焼いただけよ」
「そうなんだ!可愛いなあ。食べるのがもったいないよ」
「ふふっ、明日香ったら大げさね。そんなに難しくないよ?明日香も作ってみたら?」
「ううん、私にはハードル高くて。でも今年は、チョコトリュフに挑戦しようと思ってるんだ」

そうなのー!?と3人は盛り上がる。

「いやーん、キュンとしちゃった。明日香が瞬くんの為に手作りチョコに初挑戦!ね、どういうの作るの?」
「えっとね、葵さんにレシピ書いてもらったんだ。ダークチョコに生クリームとラム酒を混ぜたのと、ホワイトチョコの方にはオレンジリキュールを混ぜるの」
「うんうん、いいね!これなら失敗しないと思うよ。がんばってね!」
「うん、がんばる。ありがとう!みんな」

笑顔でレシピを胸に抱える明日香を、あみ達は「かーわいいー!」と人差し指でツンツンつついていた。
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