The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
本当は、もう目処が立ち始めている。

戦争は…少なくとも、冬になる前には始まるはずだ。

けれど…フューニャにそれを伝えてはならない。

「さぁ…。そこまでは知らされてない」

フューニャには申し訳ないが…そう言って誤魔化すつもりだった。

「情報漏洩の恐れがあるから、重要な情報はなかなかアシスファルトまでは回ってこないんだ。近づけば、いずれ知らされるとは思うが…。今のところはまだ分からないよ」

「…そうですか」

俺の言葉を信じたのかどうかは分からないが…フューニャは、それ以上は尋ねてこなかった。

…良かった。

「もう寝よう、フューニャ。明日も早いから」

「…そうですね」

俺は強引に話を切り上げ、ベッドサイドのランプを消した。


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