The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「…そういえば、ルレイア。一日中ベッドの上で大人しくして、退屈してるんじゃない?」
「そうなんですよ…」
アイズ、よくぞ分かってくれた。
そう、暇なんだ。俺は。
とても暇。
「退屈過ぎて泣きそうです」
「退屈なの?何で?一日中昼寝して、飯食って、ぼけーっとしてれば良いんだろ?楽じゃん」
アリューシャはそう言うけどさ。
でも、そうじゃないんだよ。
「アリューシャ。あなた、一日中椅子に縛り付けられて、訳分からない数学の問題集を延々と解け、って言われたらどうです?ちなみに食事は、毎食アリューシャの嫌いなピーマンとニンジンと椎茸尽くしです」
「無理!拷問!アリューシャそんなん一日も耐えられん!」
「そんな状態なんですよ、俺」
分かってくれただろうか。この苦しみが。
「つれぇ!それはつれぇ。ルレ公お前、頑張ってんだな…!」
「頑張ってるんです…。凄く頑張ってるんですよ、俺」
「ルレイア、元気出して…!」
アリューシャとシュノさんが労ってくれた。嬉しい。
ルルシーはその間、アホくせぇ…みたいな顔をしていた。酷い。
「毎食ピーマンとか、マジ地獄でしかないもんな!」
「そうそう、ゲロ不味いんですよ~病院食って。ルルシーみたいに、アリューシャでも食べやすいように細かく切ってくれたりとかしないんですよ?ピーマン丸々生のまま出されてるようなもんですよ。食べれたものじゃないでしょ?」
「無理だな!人間の食うもんじゃねぇよそんなん。ピーマン丸々食える奴とか頭おかしいか、前世が青虫なんだろ」
「…ピーマン好きな人に失礼だろ、お前ら…」
ルルシーが何やら呟いていた。聞こえなかったことにした。
でも、本当にそのくらい苦しんでるから。
「はぁ…。早く退院して、ルルシーのご飯食べたい…」
俺はしゅん、としてそう呟いた。
すると。
「…そう言うだろうと思って、差し入れ持ってきてるんだよ、ルレイア」
「差し入れ…?」
「ほら、ルルシー。あれ、出してあげなよ」
アイズが、ルルシーを促した。
…あれ、とは?
ルルシーはがりがりと頭を掻いて、はぁ、と溜め息をついてから。
「ほら、ルレイア」
青い蓋のタッパーを、ベッドテーブルの上に置いた。
「これは…」
「ルルシーのチキンサルサだよ。ルレイアが食べたがってるだろうって、朝から作ってきたんだって。ルルシーが」
アイズが俺の耳元でそう教えてくれた。
「…!」
俺は感動して、ルルシーを見つめた。
しかしルルシーは、照れ臭いのか、そっぽを向いてしまった。
「別に…気が向いただけだ。お前、入院中はほとんど食べなかったから…」
それを聞いて、アリューシャはにまにましながら。
「そりゃ昔の話だろうに。愛だねぇ~」
「にやにやすんな、馬鹿アリューシャ」
べしっ、とまたしてもはたかれていた。
…なんてことを。ルルシー。
「良いから…ちゃんと食えよ。で、早く治せ。お前が本調子じゃないと…俺も落ち着かないからな」
「…ルルシー…」
あなたいつの間に…ツンデレ属性が開花したんですか?
これは…あれだよ。好感度ゲージがぐーんと伸びて、仲良し度のランクが上がる奴だよ。
結婚イベント、待ったなし。
「…はぁ。濡れそう…」
「おい、フェロモン出すのやめろ」
「病院って、フェロモン治療とかしてくれねぇの?」
「出来たとしても、医者が匙投げるんじゃない?」
「さすがルレイア。格好良い…」
仲間って、本当に良いものだなぁ。
俺は今日、それを再確認した。
ちなみにルルシーのチキンサルサ、通称ルルサルサは、やっぱり美味しかった。
「そうなんですよ…」
アイズ、よくぞ分かってくれた。
そう、暇なんだ。俺は。
とても暇。
「退屈過ぎて泣きそうです」
「退屈なの?何で?一日中昼寝して、飯食って、ぼけーっとしてれば良いんだろ?楽じゃん」
アリューシャはそう言うけどさ。
でも、そうじゃないんだよ。
「アリューシャ。あなた、一日中椅子に縛り付けられて、訳分からない数学の問題集を延々と解け、って言われたらどうです?ちなみに食事は、毎食アリューシャの嫌いなピーマンとニンジンと椎茸尽くしです」
「無理!拷問!アリューシャそんなん一日も耐えられん!」
「そんな状態なんですよ、俺」
分かってくれただろうか。この苦しみが。
「つれぇ!それはつれぇ。ルレ公お前、頑張ってんだな…!」
「頑張ってるんです…。凄く頑張ってるんですよ、俺」
「ルレイア、元気出して…!」
アリューシャとシュノさんが労ってくれた。嬉しい。
ルルシーはその間、アホくせぇ…みたいな顔をしていた。酷い。
「毎食ピーマンとか、マジ地獄でしかないもんな!」
「そうそう、ゲロ不味いんですよ~病院食って。ルルシーみたいに、アリューシャでも食べやすいように細かく切ってくれたりとかしないんですよ?ピーマン丸々生のまま出されてるようなもんですよ。食べれたものじゃないでしょ?」
「無理だな!人間の食うもんじゃねぇよそんなん。ピーマン丸々食える奴とか頭おかしいか、前世が青虫なんだろ」
「…ピーマン好きな人に失礼だろ、お前ら…」
ルルシーが何やら呟いていた。聞こえなかったことにした。
でも、本当にそのくらい苦しんでるから。
「はぁ…。早く退院して、ルルシーのご飯食べたい…」
俺はしゅん、としてそう呟いた。
すると。
「…そう言うだろうと思って、差し入れ持ってきてるんだよ、ルレイア」
「差し入れ…?」
「ほら、ルルシー。あれ、出してあげなよ」
アイズが、ルルシーを促した。
…あれ、とは?
ルルシーはがりがりと頭を掻いて、はぁ、と溜め息をついてから。
「ほら、ルレイア」
青い蓋のタッパーを、ベッドテーブルの上に置いた。
「これは…」
「ルルシーのチキンサルサだよ。ルレイアが食べたがってるだろうって、朝から作ってきたんだって。ルルシーが」
アイズが俺の耳元でそう教えてくれた。
「…!」
俺は感動して、ルルシーを見つめた。
しかしルルシーは、照れ臭いのか、そっぽを向いてしまった。
「別に…気が向いただけだ。お前、入院中はほとんど食べなかったから…」
それを聞いて、アリューシャはにまにましながら。
「そりゃ昔の話だろうに。愛だねぇ~」
「にやにやすんな、馬鹿アリューシャ」
べしっ、とまたしてもはたかれていた。
…なんてことを。ルルシー。
「良いから…ちゃんと食えよ。で、早く治せ。お前が本調子じゃないと…俺も落ち着かないからな」
「…ルルシー…」
あなたいつの間に…ツンデレ属性が開花したんですか?
これは…あれだよ。好感度ゲージがぐーんと伸びて、仲良し度のランクが上がる奴だよ。
結婚イベント、待ったなし。
「…はぁ。濡れそう…」
「おい、フェロモン出すのやめろ」
「病院って、フェロモン治療とかしてくれねぇの?」
「出来たとしても、医者が匙投げるんじゃない?」
「さすがルレイア。格好良い…」
仲間って、本当に良いものだなぁ。
俺は今日、それを再確認した。
ちなみにルルシーのチキンサルサ、通称ルルサルサは、やっぱり美味しかった。