Re:Love〜7年越しに愛されて〜


世間話の延長くらいの感覚だったのにまさか直接会う機会がもらえると思っておらず、勘違いしそうになる頭を左右に振った。


[もちろんだよ。他に誰か声かけようか?]


元恋人とはいえ、別れてもう7年だ。

いきなり2人きりなんてハードルが高いし、湊だって新しい恋人…いや結婚していたっておかしくない。

左手は確認しなかったけれど、職業柄指輪をつけられない人も居るからそれもあまり意味はない。

それに彼氏に振られたばかりの今、変に期待してそれが誤解だったと気付いた時に立ち直れる自信が無かった。

返事を打って送信し、目線を下へ落としていると直ぐに新しいメッセージが届いた。


[俺は日菜と2人かいいが、都合悪いか]


「…っ、」


ダメだ、ときめいてしまった。

日菜という彼だけの呼び方も昔のまま。


久しぶりに会った湊は更に格好よくなっていて、大好きだったヘーゼル色の瞳も以前よりも短い黒髪も、白衣すらも全部が彼の魅力を一層引き立てていた。

焼け木杭に火なんて期待はしない。

けれど少しでも裏切られたこの悲しさを癒せるならば、差し出されたその手を掴んでみたかった。


[大丈夫だよ。また連絡するね]


そう文字を打って送信ボタンを押して、日菜子は再び家までの道を歩き進めた。


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