ずっと     好きな人♡♡
小1の時に瑠依は引っ越ししてきた。

家が隣同士で幼馴染。

ずっと小1の頃から、私のこと好きだったって瑠依は言ってくれた。

もうそれで十分なんだよね?

たけどさ、朋を見てると何か物足りないように感じてしまう。



ちゃんと形が欲しいと欲張ってしまう。

付き合ってるって言葉にしたいと願う。

好きな気持ちは目には見えないから。

なかなか言いにくいけど。



「樹とキスしちゃった」

と照れながら顔を手で覆って朋は言った。



「え?早くない?」

目を見開いて驚いて言った。


夏休みもバスケ部で忙しいのにいつの間に?


「嬉しかった〜付き合ってるって実感できた♡」

幸せいっぱいの満面の笑みで朋は言った。



仲の良い友達と同じ日に告白っていいような、悪いような。


瑠依に告白する前に、一回抱きしめられたことはあった。

香水のいい匂いにフワリと引き寄せられた。


なのに、告白してからは、手を繋ぐこともない。
家も隣に住んでて、一番近い存在なのに心の距離を感じる。
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