極道一家の一人娘は不良高校で天下をとりたい。

源一茶1

「つ、つきあう?わ、私のことが好き?」
「うん、僕は最初から君が勝つと思ってたんだよ。総長の娘さん?」
「総長の娘?…あなた、それが目的でしょ?玉の輿狙いね!」
「あれ、バレちゃったかぁ…残念^ ^」
「でも、強い女の子が好きっていうのは本当だよ?それに君可愛いし。瞳が宝石みたいだ。」
そういうと男は桜那の頬をまたゆっくりさすった。
桜那は男の手を下ろそうと掴んだ。だが力が強く、なかなか自分の顔から離れない。こんなことは初めてだった。
「っ…離してよ!うーっ、」
本気で力を込めたら男の手はようやく離れた。
「確かに、そこら辺の男より力が強いな。でも僕にしたら、か弱い女の子の手って感じかな!^ ^」
「うっ…、」
桜那はショックと恥ずかしさでどんな顔をしたらいいのかわからなかった。
そんな桜那の顔を見ながら男は言った。
「まぁそろそろ君をからかうのもこれくらいにしないとね。みんな見てるし^ ^」
周りを見ると、さっきまで騒いでいて奴らがみんなコチラを見ていた。
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