生意気カノジョは素直になれない!!
声のする方に振り向けば、
「あ、小柳さん……」
同じクラスの女の子が他の知らない女の子と2人で立っていた。
「えー、こんな夜遅くに何してんの?」
右手を口元に当てクスクスと笑う小柳さんは、学年の中でも本当に可愛いって言われていて。
癒し系でほわわんとしてて見てるだけで和む女の子だ。
「ちょっとコンビニに……って、女の子2人で危なくねぇ?」
「えー、大丈夫だよねぇ」
そう言って、小柳さんは隣に女の子に同意を求める様に顔を向けて。
「あ、もしかして彼女さん?」
彼女は俺の隣にいるいちかに視線を向けて首を傾けるから。
「ち、違っ……」
冬休みだからいいものの、こういう変な噂は広まるのは早いと、ギョッとしたところで。
「そうでーす!!」
なんて、いちかが俺の腕をグイッと力強く組んきた。