【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
何事だと、ヘレナが慌ててやってくる。
「ヘレナ、旦那様をサロンに案内してちょうだい」
「承知しました」
本人の前で本人と気づかぬうちに告白をしてしまったライオネルの気持ちが落ち着くまで、それから一時間ほど時間を要した。
「それで、わたしたちの離縁は、どうしますか?」
サロンでテーブルを挟み、アンヌッカはライオネルと向かい合っていた。
「なしだ。なしに決まっている。くそっ」
「それってわたしが悪いんですかね?」
「悪いに決まっているだろう? 身分詐称だ。軍にばれてみろ。懲罰ものだぞ」
「でもそれって、旦那様が内緒にしてくだされば問題ないと思うんですよね?」
アンヌッカの言葉にライオネルは顔をゆがめる。
「ダメだ、ダメだ。カタリーナ・ホランは首だ。その代わり」
ふとライオネルの目がゆるむ。
「ヘレナ、旦那様をサロンに案内してちょうだい」
「承知しました」
本人の前で本人と気づかぬうちに告白をしてしまったライオネルの気持ちが落ち着くまで、それから一時間ほど時間を要した。
「それで、わたしたちの離縁は、どうしますか?」
サロンでテーブルを挟み、アンヌッカはライオネルと向かい合っていた。
「なしだ。なしに決まっている。くそっ」
「それってわたしが悪いんですかね?」
「悪いに決まっているだろう? 身分詐称だ。軍にばれてみろ。懲罰ものだぞ」
「でもそれって、旦那様が内緒にしてくだされば問題ないと思うんですよね?」
アンヌッカの言葉にライオネルは顔をゆがめる。
「ダメだ、ダメだ。カタリーナ・ホランは首だ。その代わり」
ふとライオネルの目がゆるむ。