Devilの教え


「オイッス、オイッス!」

 騒々しいいつもの登場でスガ先輩が姿を見せたのは、夜の九時半を回った頃だった。


 部屋の隅で体を丸めてウトウト眠り掛けてたあたしは、その騒がしさに目を覚まし、


「スズ、待たせたな」

 こっちに近付きにんまりと笑ったスガ先輩に、「遅い!」と冗談半分拗ねてみた。


「ちょっと手間取ってな。すぐ行けるか?」

「行けますけど、どこに?」

 あたしの質問にスガ先輩は、「まあ行けば分かるから」と曖昧にしか答えてくれない。


 でもここまで待ってたんだからついて行くしかないと、あたしは重い腰を上げた。


 地元の「溜まり場」があるのは、集合住宅地にある一軒屋。
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