優しくしないで、好きって言って
綾城瑛大
*
──ずっと、大嫌いだった。
丸いヘーゼルの瞳も、
ミルクティーブラウンの髪も。
だけどあの日、
君がかけてくれた魔法が
大嫌いを大好きに変えてくれたんだ。
もう大丈夫。
怖くなんかない。
あなたがいてくれるから、私は──。
『ごめん七瀬。もう行かなくちゃ』
──え?
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