優しくしないで、好きって言って
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「ん……」
チュンチュンと鳥の囀りが耳に聞こえ、もう朝だと知る。
だけど今日は休日だし、何だか身体も心なしか怠い。
……というわけで、もうちょっとだけ寝てていいよね?
そう思って寝返りを打とうとしたところで、違和感にぶち当たった。
まだ夢でも見てるのかな。
薄く開いた目に、人影のようなものが映って見えるのは気のせいか。
誰かが部屋にいるなんて、そんなわけないのに。
「ひっ……!」
だけどぱちりと目を開けてみて、戦慄した。
なっ、なんで……。