本日、私の大好きな幼馴染が大切な姉と結婚式を挙げます ~side story ~
亮平 18
忍とバレンタインを一緒に過ごし、ダンヒルのネクタイを貰って少しの時が流れていた。……その間に鈴音が川口と急接近していたとは思いもしていなかった。そしてそんなある日……大事件が起こった――
それは突然の出来事だった。病院から忍が行方不明になったと電話がかかってきたのだ。
電話を切った俺は急いで鈴音に連絡を入れると、すぐに鈴音が出た。やはり鈴音の元にも病院から連絡が入っていたのだ。俺と鈴音は互いに千駄ヶ谷駅に向かった――
千駄ヶ谷に着いた俺と鈴音は2人で忍を手分けして探す話をしていた時、不意に鈴音のスマホに着信が入ってきた。それを目にした途端に鈴音の顔が真っ青になる。
「も……もしもし……」
鈴音が震えながら電話に出て突然交差点に目を向けた。
「お……お姉ちゃんっ!?」
そして鈴音は駆け出していく。何だって? 鈴音は忍を見つけたのか?
「どうした? 鈴音っ!」
鈴音は俺の静止も聞かずに走り出す。
キキキキーッ!!
急ブレーキの音とともに……
ドンッ!!
何かが激しくぶつかる音が聞こえ、周囲に悲鳴が上がる。
「ま……まさかっ!!」
俺は人混みに向かって駆け寄り……。
「う、嘘……だろう……?」
道路には血まみれの鈴音が倒れていた。そしてその脇では狂ったように泣き叫ぶ忍の姿があった。
「いやああああっ!! 鈴音ちゃん! 鈴音ちゃんっ!! 目を開けてよーっ!!」
血まみれの鈴音を抱き起こそうとしている。
「駄目だ! 動かしては!」
「そうよ! 救急車を呼ばないと!」
「た、大変だ! このままじゃ……!」
目の前の光景が信じられなかった。あの鈴音が血まみれで倒れて、ピクリとも動かない。
「鈴音! 死ぬなっ!」
スマホを取り出すと救急車を呼んだーー
その後の事は記憶が曖昧だった。ただ、覚えがあるのは忍が鈴音から離れようとせず、無理やり救急隊員から引き離されて鎮静剤を打たれた事だった。そして俺はピクリとも動かない鈴音と一緒に救急車に乗り込み……震えながら鈴音の無事を祈り続けた。
そして病院に救急車が到着すると、そのまま鈴音はストレッチャーで手術室に運ばれ、扉は閉じられた――
****
「鈴音……頼む……死ぬな……死なないでくれ……!」
手術室の前の長椅子に座り、俺はずっと震えながら鈴音の手術が終わるのを待っていた。それは酷く長い時間だった。その時――
「亮平っ!」
母さんの声が廊下に響き渡った。顔を上げて見ると、そこには荒い息を吐きながら俺を見ている父さんと母さんの姿があった。
「あ……父さん、母さん……」
俺はどうやら無意識のうちに鈴音の事故を知らせる電話を家にかけていたようだった。
「亮平! 一体何があったのよ! 鈴音ちゃんは!?」
母さんは痛い位に俺の腕を強くつかみ、必死になって問い詰めてくる。
「よしなさい、母さん! 落ち着くんだっ!」
父さんが母さんを落ち着かせようとしている。
「す、鈴音は……事故に遭いそうな忍をかばって……代わりに車に轢かれて……」
俺は事故の直前の瞬間を見ていない。しかし、事故現場に駆けつけた警察官に目撃者たちが証言した会話を聞いていた。ただ一つ不明な点が合った。それは忍が自ら赤信号を無視して交差点に入り、それを鈴音が引き寄せた時前に押し出されたように見えたという証言が合った。
そう、それはまるで意図的に鈴音を交通事故に遭わせたように見えたという……。
まさか……忍は鈴音をわざと事故に……?
この瞬間から、俺の中で忍に関する感情が大きく変わっていった――
それは突然の出来事だった。病院から忍が行方不明になったと電話がかかってきたのだ。
電話を切った俺は急いで鈴音に連絡を入れると、すぐに鈴音が出た。やはり鈴音の元にも病院から連絡が入っていたのだ。俺と鈴音は互いに千駄ヶ谷駅に向かった――
千駄ヶ谷に着いた俺と鈴音は2人で忍を手分けして探す話をしていた時、不意に鈴音のスマホに着信が入ってきた。それを目にした途端に鈴音の顔が真っ青になる。
「も……もしもし……」
鈴音が震えながら電話に出て突然交差点に目を向けた。
「お……お姉ちゃんっ!?」
そして鈴音は駆け出していく。何だって? 鈴音は忍を見つけたのか?
「どうした? 鈴音っ!」
鈴音は俺の静止も聞かずに走り出す。
キキキキーッ!!
急ブレーキの音とともに……
ドンッ!!
何かが激しくぶつかる音が聞こえ、周囲に悲鳴が上がる。
「ま……まさかっ!!」
俺は人混みに向かって駆け寄り……。
「う、嘘……だろう……?」
道路には血まみれの鈴音が倒れていた。そしてその脇では狂ったように泣き叫ぶ忍の姿があった。
「いやああああっ!! 鈴音ちゃん! 鈴音ちゃんっ!! 目を開けてよーっ!!」
血まみれの鈴音を抱き起こそうとしている。
「駄目だ! 動かしては!」
「そうよ! 救急車を呼ばないと!」
「た、大変だ! このままじゃ……!」
目の前の光景が信じられなかった。あの鈴音が血まみれで倒れて、ピクリとも動かない。
「鈴音! 死ぬなっ!」
スマホを取り出すと救急車を呼んだーー
その後の事は記憶が曖昧だった。ただ、覚えがあるのは忍が鈴音から離れようとせず、無理やり救急隊員から引き離されて鎮静剤を打たれた事だった。そして俺はピクリとも動かない鈴音と一緒に救急車に乗り込み……震えながら鈴音の無事を祈り続けた。
そして病院に救急車が到着すると、そのまま鈴音はストレッチャーで手術室に運ばれ、扉は閉じられた――
****
「鈴音……頼む……死ぬな……死なないでくれ……!」
手術室の前の長椅子に座り、俺はずっと震えながら鈴音の手術が終わるのを待っていた。それは酷く長い時間だった。その時――
「亮平っ!」
母さんの声が廊下に響き渡った。顔を上げて見ると、そこには荒い息を吐きながら俺を見ている父さんと母さんの姿があった。
「あ……父さん、母さん……」
俺はどうやら無意識のうちに鈴音の事故を知らせる電話を家にかけていたようだった。
「亮平! 一体何があったのよ! 鈴音ちゃんは!?」
母さんは痛い位に俺の腕を強くつかみ、必死になって問い詰めてくる。
「よしなさい、母さん! 落ち着くんだっ!」
父さんが母さんを落ち着かせようとしている。
「す、鈴音は……事故に遭いそうな忍をかばって……代わりに車に轢かれて……」
俺は事故の直前の瞬間を見ていない。しかし、事故現場に駆けつけた警察官に目撃者たちが証言した会話を聞いていた。ただ一つ不明な点が合った。それは忍が自ら赤信号を無視して交差点に入り、それを鈴音が引き寄せた時前に押し出されたように見えたという証言が合った。
そう、それはまるで意図的に鈴音を交通事故に遭わせたように見えたという……。
まさか……忍は鈴音をわざと事故に……?
この瞬間から、俺の中で忍に関する感情が大きく変わっていった――