本日、私の大好きな幼馴染が大切な姉と結婚式を挙げます ~side story ~
亮平 52
「ただいま……」
すっかり酔っ払っている鈴音を背負った俺を玄関で出迎えた忍が驚いた顔で出迎えた。
「まあっ! 一体どうしちゃったのっ!?」
「とりあえず、鈴音を部屋に運ばせて下さい」
玄関から上がり込んだ。
「え、ええ。そうね。上がってちょうだい」
「お邪魔します」
部屋に入り、鈴音をソファに寝かせると忍が毛布を持ってきて眠っている鈴音に掛けると俺を見た。
「それで? 一体何があったのかしら?」
「それが…‥スーパー銭湯の食堂で2人でアルコールを飲んでいたら鈴音が酔いつぶれてしまって……それでタクシーを呼んで帰ってきたんですよ」
「そうだったのね……とりあえず、このままじゃ鈴音ちゃんが風邪を引いてしまうわ。お布団の準備をしてくるから……」
忍は立ち上がると付け足した。
「鈴音ちゃんに変な事しちゃ駄目よ」
「な、す、するわけないじゃないですかっ!」
「そう? ならいいけど」
忍は笑うと、鈴音の部屋へと向かった。
「ふぅ〜…いきなり何を言い出すかと思えば……」
本当に何故鈴音は今も俺と忍が恋人同士だと勘違いしているのだろう? 忍は完全に俺に興味を無くしているし、俺だって今は忍に少しも恋していない。むしろ……。
ソファで眠っている鈴音をチラリと見た。
…華奢な身体で、色白。大きな瞳に小さな唇が魅力的な……俺の幼馴染……。
鈴音は自分では全く無自覚だが、幼馴染の俺から見てもすごく美人だ。何故俺は今迄そんな事に気付いていなかったのだろう?
俺がもっと早くお前の事を幼馴染ではなく、1人の女として見ていたら2人の関係は変わっていただろうか……?
「亮平君」
その時、突然俺の背後で忍の声が聞こえた。
「うわあっ! は、はいっ!」
慌てて返事をして振り返ると忍が笑みを浮かべながら立っていた。
「亮平君……」
「は、はい」
「お布団敷いてきたから……鈴音ちゃんを寝かせてきてあげてくれる?」
「え? あ、は、はい」
上ずった声で返事をすると、俺は忍の突き刺さる様な視線を全身に受けながら鈴音を背負うと、階段をゆっくり登っていった……。
「よいしょ……っと」
眠っている鈴音を布団に寝かせると、鈴音がパチリと目を開けた。
「あ……起きたのか? 鈴音……」
すると鈴音はポツリと言った。
「直人……さん……」
「え……?」
その言葉にドキリとする。鈴音……ひょっとすると寝ぼけているのか?
「違うだろ、鈴音。俺は亮平だ」
しかし、鈴音は聞こえているのかいないのか、再び目を閉じた。
「いや……いかないで……直人……さ……ん……」
目を閉じた鈴音から涙が頬を伝っていく。
「……!」
その姿が俺の胸を強く締め付ける。
「鈴音……」
そっと名前を呼んでも反応が無い。どうやらまた眠ってしまったようだ。
「鈴音……そんなにアイツがいいのかよ……。だが、川口のことはもう……」
何故だ? 何故俺じゃ……駄目なんだ……?
俺は眠っている鈴音を覗き込み……気づけば唇にキスをしていた――
すっかり酔っ払っている鈴音を背負った俺を玄関で出迎えた忍が驚いた顔で出迎えた。
「まあっ! 一体どうしちゃったのっ!?」
「とりあえず、鈴音を部屋に運ばせて下さい」
玄関から上がり込んだ。
「え、ええ。そうね。上がってちょうだい」
「お邪魔します」
部屋に入り、鈴音をソファに寝かせると忍が毛布を持ってきて眠っている鈴音に掛けると俺を見た。
「それで? 一体何があったのかしら?」
「それが…‥スーパー銭湯の食堂で2人でアルコールを飲んでいたら鈴音が酔いつぶれてしまって……それでタクシーを呼んで帰ってきたんですよ」
「そうだったのね……とりあえず、このままじゃ鈴音ちゃんが風邪を引いてしまうわ。お布団の準備をしてくるから……」
忍は立ち上がると付け足した。
「鈴音ちゃんに変な事しちゃ駄目よ」
「な、す、するわけないじゃないですかっ!」
「そう? ならいいけど」
忍は笑うと、鈴音の部屋へと向かった。
「ふぅ〜…いきなり何を言い出すかと思えば……」
本当に何故鈴音は今も俺と忍が恋人同士だと勘違いしているのだろう? 忍は完全に俺に興味を無くしているし、俺だって今は忍に少しも恋していない。むしろ……。
ソファで眠っている鈴音をチラリと見た。
…華奢な身体で、色白。大きな瞳に小さな唇が魅力的な……俺の幼馴染……。
鈴音は自分では全く無自覚だが、幼馴染の俺から見てもすごく美人だ。何故俺は今迄そんな事に気付いていなかったのだろう?
俺がもっと早くお前の事を幼馴染ではなく、1人の女として見ていたら2人の関係は変わっていただろうか……?
「亮平君」
その時、突然俺の背後で忍の声が聞こえた。
「うわあっ! は、はいっ!」
慌てて返事をして振り返ると忍が笑みを浮かべながら立っていた。
「亮平君……」
「は、はい」
「お布団敷いてきたから……鈴音ちゃんを寝かせてきてあげてくれる?」
「え? あ、は、はい」
上ずった声で返事をすると、俺は忍の突き刺さる様な視線を全身に受けながら鈴音を背負うと、階段をゆっくり登っていった……。
「よいしょ……っと」
眠っている鈴音を布団に寝かせると、鈴音がパチリと目を開けた。
「あ……起きたのか? 鈴音……」
すると鈴音はポツリと言った。
「直人……さん……」
「え……?」
その言葉にドキリとする。鈴音……ひょっとすると寝ぼけているのか?
「違うだろ、鈴音。俺は亮平だ」
しかし、鈴音は聞こえているのかいないのか、再び目を閉じた。
「いや……いかないで……直人……さ……ん……」
目を閉じた鈴音から涙が頬を伝っていく。
「……!」
その姿が俺の胸を強く締め付ける。
「鈴音……」
そっと名前を呼んでも反応が無い。どうやらまた眠ってしまったようだ。
「鈴音……そんなにアイツがいいのかよ……。だが、川口のことはもう……」
何故だ? 何故俺じゃ……駄目なんだ……?
俺は眠っている鈴音を覗き込み……気づけば唇にキスをしていた――