本日、私の大好きな幼馴染が大切な姉と結婚式を挙げます ~side story ~
川口直人 14
「「あ……」」
俺と加藤さんは同時に声を出した。その反応……ひょっとするとフードコートに料理を注文しに行ってる間、スマホが鳴っていたのかも知れない。
プツッ
無言でスマホを切った。
すみれの奴……何故こんな時にまで電話を掛けてくるんだ? もう俺達はとっくに終わっていただろう? 大体、折角加藤さんと2人で楽しい時間を過ごしている時に……。
すると……。
「あの~」
加藤さんが声をかけてきた。
「何?」
俺は笑顔を向ける。
「電話、出なくても良かったの?」
「ああ、いいんだ。別に」
だって、加藤さんと2人で今こうして過ごしている方が幸せだから。しかしラーメンを食べ始めると、再びスマホが鳴り始めた。
トゥルルルルルル
トゥルルルルルル
トゥルルルルルル
「「……」」
……非常に気まずい……。
そこでスマホを手に取ると電源を落としてしまった。
「あ」
加藤さんの小さな声が聞こえる。
「これでやっと静かになったよ」
「う、うん。だけど……」
加藤さんは何か言いたげにしている。それはそうだろう。俺が電源を切ってしまったのだから。しかし、口を閉ざしてしまった加藤さんに何となく申し訳ない気持ちが湧き上がり……声をかけた。
「だけど……何?」
「え?」
「今、何か言いかけていたよね?」
「う、ううん。いいの、それより早く食べなくちゃね、さっきよりも人が増えて混雑してきたから」
結局、加藤さんはそれきり尋ねることはなかった――
****
「ああ、美味しかった~」
フードコートを出た加藤さんが満足げに言った。
「加藤さん、これからどうするの?」
隣を歩く彼女に尋ねる。
「う~ん」
特に何も用事が無いと答えたら、とりあえずカフェに誘ってそこで次の行き先を話し合おう……俺は頭の中でシュミレーションを描いていた。なのに……。
「マンションに帰るよ」
「ええっ!? ここまで来てもう帰るの?」
そ、そんな……! もっと一緒にいられると思ったのに。
「う、うん」
「もしかして何か用事でもあるの?」
気づけば無意識のうちに加藤さんの右手を握りしめていた。
「え?」
加藤さんの目に動揺が浮かぶ。
「あの幼馴染の彼とやっぱり会うつもり……?」
「ま、まさか! 亮平の事なんて今川口さんに言われるまで忘れていたよ」
「え? そうだったの?」
その時になって加藤さんの手を握りしめていたことに気付き、内心の動揺を押し隠しながら何気ない素振りでそっと手放した。
「う、うん」
「だったら……どうせ、ここまで来たんだし。どこかカフェにでも入らない?」
先程考えていたプランを口にする。
「うん、いいよ?」
「良かった。それじゃ行こう」
そして2人でとりあえず駅の方面へと向かった――
****
カフェに入り、少しの間無言で互いにコーヒーを飲んでいた。今加藤さんは何を考えているのだろう? 彼女の気持ちが知りたい。
「加藤さん」
思い切って声をかけた。
「何?」
「何も……聞かないんだね……」
「うん。何だか私が入り込んでも良い話とは思えなかったし、誰にだって聞かれたくない話ってあるでしょう?」
それは……俺には感心が無いってことなのだろうか……?
「俺は……聞いて欲しい……」
気づけば口をついて言葉が出ていた。
「え?」
「俺は、加藤さんに……俺の話を聞いてもらいたいんだ……」
そして彼女の瞳をじっと見つめた――
俺と加藤さんは同時に声を出した。その反応……ひょっとするとフードコートに料理を注文しに行ってる間、スマホが鳴っていたのかも知れない。
プツッ
無言でスマホを切った。
すみれの奴……何故こんな時にまで電話を掛けてくるんだ? もう俺達はとっくに終わっていただろう? 大体、折角加藤さんと2人で楽しい時間を過ごしている時に……。
すると……。
「あの~」
加藤さんが声をかけてきた。
「何?」
俺は笑顔を向ける。
「電話、出なくても良かったの?」
「ああ、いいんだ。別に」
だって、加藤さんと2人で今こうして過ごしている方が幸せだから。しかしラーメンを食べ始めると、再びスマホが鳴り始めた。
トゥルルルルルル
トゥルルルルルル
トゥルルルルルル
「「……」」
……非常に気まずい……。
そこでスマホを手に取ると電源を落としてしまった。
「あ」
加藤さんの小さな声が聞こえる。
「これでやっと静かになったよ」
「う、うん。だけど……」
加藤さんは何か言いたげにしている。それはそうだろう。俺が電源を切ってしまったのだから。しかし、口を閉ざしてしまった加藤さんに何となく申し訳ない気持ちが湧き上がり……声をかけた。
「だけど……何?」
「え?」
「今、何か言いかけていたよね?」
「う、ううん。いいの、それより早く食べなくちゃね、さっきよりも人が増えて混雑してきたから」
結局、加藤さんはそれきり尋ねることはなかった――
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「ああ、美味しかった~」
フードコートを出た加藤さんが満足げに言った。
「加藤さん、これからどうするの?」
隣を歩く彼女に尋ねる。
「う~ん」
特に何も用事が無いと答えたら、とりあえずカフェに誘ってそこで次の行き先を話し合おう……俺は頭の中でシュミレーションを描いていた。なのに……。
「マンションに帰るよ」
「ええっ!? ここまで来てもう帰るの?」
そ、そんな……! もっと一緒にいられると思ったのに。
「う、うん」
「もしかして何か用事でもあるの?」
気づけば無意識のうちに加藤さんの右手を握りしめていた。
「え?」
加藤さんの目に動揺が浮かぶ。
「あの幼馴染の彼とやっぱり会うつもり……?」
「ま、まさか! 亮平の事なんて今川口さんに言われるまで忘れていたよ」
「え? そうだったの?」
その時になって加藤さんの手を握りしめていたことに気付き、内心の動揺を押し隠しながら何気ない素振りでそっと手放した。
「う、うん」
「だったら……どうせ、ここまで来たんだし。どこかカフェにでも入らない?」
先程考えていたプランを口にする。
「うん、いいよ?」
「良かった。それじゃ行こう」
そして2人でとりあえず駅の方面へと向かった――
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カフェに入り、少しの間無言で互いにコーヒーを飲んでいた。今加藤さんは何を考えているのだろう? 彼女の気持ちが知りたい。
「加藤さん」
思い切って声をかけた。
「何?」
「何も……聞かないんだね……」
「うん。何だか私が入り込んでも良い話とは思えなかったし、誰にだって聞かれたくない話ってあるでしょう?」
それは……俺には感心が無いってことなのだろうか……?
「俺は……聞いて欲しい……」
気づけば口をついて言葉が出ていた。
「え?」
「俺は、加藤さんに……俺の話を聞いてもらいたいんだ……」
そして彼女の瞳をじっと見つめた――