【完結】失恋したら有名シェフが私を溺愛包囲網で包み込みます。


 でも翡翠さんとこうして笑い合えることが何よりも嬉しくて、幸せだ。

「よし、今日はたくさん美味しいもの食べよう」
 
「うん。お腹ペコペコ」

 翡翠さんが気になるというお店があるとのことで、今日はそこで食事をすることになっているのだが、そのお店はイタリアンのお店のようだった。

「お、ここだ」

「ここ?」

 どうやらお店の前に到着したようで、お店を見上げるとそこは今人気のイタリアンのお店だった。

「ここって今人気のお店だよね?」

「そうそう。ここのボロネーゼが美味いって評判でさ、ずっと気になっててさ」

「へえ。ボロネーゼかあ」

 確かにメニューを見るとイチオシ!メニューにボロネーゼが載っていた。 メニューにも人気ナンバーワンと書いている。
 写真を見るに、とても美味しそうなのが伝わってくる。

「美味しそうだね」
 
「じゃあ入るか」
 
「うん」

 お店の中に入ると、店内はたくさんのお客様で賑わっていた。

「こちらのお席へどうぞ」

 スタッフさんに席に案内され、二人で向き合うように座る。

「お腹空いたね。 翡翠さん、何食べる?」

 メニューを開きじっと見る。

「このミートオムレツとか美味そうだよな」

「オムレツ? 本当だ。美味しそう」

 メニューを吟味した結果、気になっていたミートオムレツ、ボロネーゼにサラダとチーズピザを注文した。

「白ワインと赤ワイン、どっち飲む?」

「ええ……迷うな」

 赤ワインもいいし、白ワインもいいよね。

「じゃあ、赤ワインかな」
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