Summer Love
💕
「ーーその話はしたくないわ。

また時間のある時にして。

さぁ、行った、行った!!」




攻防戦のような、こんな毎日。

精神の削り合いも疲れる故。

俺は以前の記憶を取り戻すことは諦めた。

いや、俺は怖かったのかもしれない。

周りが必死に隠そうとする理由。

それがあると考えたら、怖いから。

だから臭いものに蓋をする。

目の前のことに日々をしのいで生きる事。

それが俺の使命だとさ。


結局。

バルコニーテーブルにカバーをかける。

海辺の朝日が登る前のこの空間。

割と好きだ。

夜風に当たるような、清々しい風。

体を浄化しているみたいだ。

だけど、胸の焦燥感は拭いきれなかった。




「あ!!!

やっぱりここにいたんだ!!

修っち」

「………なぜだ?」




真っ黄色なビキニを着た、友香。

サンダルもひまわりの花がアクセント。

ーーーって、そんなことではなく。




「どうしたの?

そんな不思議な顔をして?」

「不思議な顔って……お前、自分でやってることわかってんのか?」

「修先生はどうせ私のお嫁さん!!

一心同体って事で!!

どこまでも追いかける立場なの!!」

「……馬鹿を言え!!」




俺は軽く叩く。



「痛った!!

愛のムチだとしても酷い!!」

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