Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
2人の関係
「あー、マジで気持ちいいーー」
「親父みたいな声を出すなよ(笑)」
「だって、爽平くんにシャンプーしてもらうの久しぶりなんだもん!」
「忙しかったんだよ」
シャンプー台で仰向けになっていて叫んだので顔の上に置かれてあったタオルがズレて直してもらった。
「気持ち良かった!」
「はい、あっちの席に移動」
長いクロスを巻き、ドライヤーをかけてもらい、肩より20cm下ほどの茶色の髪を真っ直ぐに伸ばして、前髪も揃えてもらう。
目を瞑っていると頬に軽くチュッとされて目を開けた。
「もう、終わりの合図が最近それになったよね」
「目を瞑っていたらキスをしたくなる」
クロスを外してくれて今度は口唇にチュッ、チュッと2回軽いキスをくれた。
「もっと…」
「欲張りだなぁ」と顔を近づけるとノックの音がしておねだりは失敗。
「どうぞ」と言うと爽平とそっくりな顔が現れた。
「爽平、書類にサインが欲しい」
「いいよ」
手を洗っていると
「乙葉ごめん、爽平を借りるな」
「うん、いいよ、桔平くん!」
待ってろよと軽く背中をポンとすると個室から出ていった。
残された和泉乙葉(いずみおとは)は青山にあるHair salon NUAGE(ヘアサロン ニュアージュ)に来ていた。
待っている間に自撮りをしていく。
実はつぼみ組というグループに所属しているアイドルである。
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