Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
帰国
ライブが始まった。
いつも裏から見ていた爽平はアイドルの乙葉の笑顔を正面から見ることができた。
いつもこんな顔してアイドルをやってんだな……可愛いじゃん(笑)
あっという間にライブは終わった…
「爽平、明日の夜、うちにいらっしゃい」
「あ、はい」
「桔平夫婦も誘って久しぶりにバーベキューをしましょう」
「わかりました」
次の日、乙葉のデビューのお祝いと桔平の結婚を和泉家で集まり庭でバーベキューをすることになっていたが爽平は空港に来ていた。
真綾が日本に戻ってくるため迎えに来ていたのだ。
そのまま合流することになっている。
「爽平にぃ〜」
真綾は爽平に抱きついた。
「おかえり」
「ただいま、バーベキュー楽しみ、急ご!」
車に乗ると真綾が言った。
「ねぇ、明日空いてる時間はない?」
「明日は午後に少しなら」
「髪がキシキシでさぁ」
「ああ、わかった、きっと水のせいだな」
「だよね」
和泉家に着くと「ただいまー」と真綾はみんなに言った。
「真綾ちゃん、お帰りーーー」
「乙葉も頑張ったね、お疲れさん」
お腹すいたぁと真綾が叫ぶとみんな笑いに包まれた。
次の日、爽平は午前中の仕事を終えるとマンションに帰った。
真綾が冷やし中華を作ってくれていて2人で食べる。
「暑かったでしょ」
「あぁ、美味い!久しぶりの真綾のご飯だ」
「1ヶ月、ご飯大丈夫だった?」
「桔平がいないから適当にすませてた」
爽平に食べてもらえて真綾はご機嫌だった。
「これからの予定は?」
「8月末に東日本のファイナリストに残れば1月に全国大会」
「ヘアメイクはどうする?」
「自分でするみたい、爽平にぃに教えてもらいたい」