キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
足首を捻ってしまい、夕日くんの方に倒れてしまったのだ。

どうにか受け止めてくれた夕日くん。


「ご、ごめん、ありがとう夕日くん……」

「いや、玲奈ちゃんこそ大丈——」

「れい、な……?」


頭の中が、あなたでいっぱいで……音が、頭の中に入ってきてくれなかった。

どうしてだか空いている屋上の扉、その前には理人くんが立っていた。

ひどく、絶望した顔をしながら。
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