相談室のきみと、秘密の時間
9歳の夏に両親が離婚した。
それは東京の一等地に住んでいた私が母に連れられて、田舎にある母の実家へと向かう飛行機での出来事だった。
これくらいの不幸は誰にでも当たり前のように起こるし、私には避けようもないことなんだと今では分かる。
でも両親の離婚とか、9歳だった私にはまだしっかりと理解することすらできなかった。
私は大人の階段をあと少し先に見すえつつも、真実を受け入れることを恐れてまだまだ子どもでいたかったんだと思う。
だけど、飛行機から見たその景色は特別で。
「大丈夫、怖がらないで。世界はこんなにも綺麗で、ずっと高く遠くまで続いているんだ」
そう言ってもらえた気がした。
その景色だけは今日までどんなにつらい時も私の心を温めてくれた。
それは東京の一等地に住んでいた私が母に連れられて、田舎にある母の実家へと向かう飛行機での出来事だった。
これくらいの不幸は誰にでも当たり前のように起こるし、私には避けようもないことなんだと今では分かる。
でも両親の離婚とか、9歳だった私にはまだしっかりと理解することすらできなかった。
私は大人の階段をあと少し先に見すえつつも、真実を受け入れることを恐れてまだまだ子どもでいたかったんだと思う。
だけど、飛行機から見たその景色は特別で。
「大丈夫、怖がらないで。世界はこんなにも綺麗で、ずっと高く遠くまで続いているんだ」
そう言ってもらえた気がした。
その景色だけは今日までどんなにつらい時も私の心を温めてくれた。