私たちの恋風は、春を告げる
「心配しないでよ。私、そんな簡単に死んだりなんて絶対しないからさ。それとも、何?冬紀にはそんなに私が死にそうに見えるの?」
私は笑って聞く。
「まあ、体はこんなに弱っちくなっちゃったけど…。でも、こうやって冬紀とも話せてる。だから、全然大丈夫!ね?」
「……咲茉」
また、冬紀に抱きしめられる。
私はそれを何も言うことなく、受け入れた。
「咲茉」
近くで聞こえる、心地いい声。