私たちの恋風は、春を告げる
「…あ、そうそう!この間学校でさー」
……うるさいうるさいうるさい
大好きだった美波の声が、今は耳を塞ぎたくなる。
「さっきも言ったけど、私もうすぐで受験だからーーー」
……受験が何?
…何にもできない私への当てつけ?
黒い感情が、自分の中を支配していく。
「咲茉も頑張って病気なんか治しちゃってさ、早く一緒に高校行こう?」
頑張ってーーー
そう言われて、私の中の何かが切れた気がした。
「………頑張って治せ?」
ベッドの中で呟く。