私たちの恋風は、春を告げる
「リハビリもっと頑張って、外出許可が出たらさ、私冬紀と一緒に海に行きたい」
「……海?」
少し意外だったのか、冬紀はどこか不思議そうにしている。
「そう、海。もうずっと行ってないから、久しぶりに行きたい」
「わかった」
冬紀は優しい笑顔で、小さく頷いた。
「これから咲茉の行きたいところ、全部一緒に行こう」
「うん。ありがとう」
冬紀の瞳が少しだけ揺れて、顔が近づいてくる。
冬紀が首を傾けて、優しいキスを落とす。
少しだけびっくりしたけど…
私はゆっくりと目を閉じて、それを受け入れた。