果実と恋のバスケット
重たいため息が、口をついた。
「アンズ?」
名前を呼ばれて、驚いて振り向くと、そこにはミカンくんの姿が。
「み、ミカンくんっ…?なんでまだ校舎に…?他のみんなは…」
「あー、一緒に帰ろうかと思って待ってたんだ。他の奴らはもう帰ったよ。にしても遅かったから、様子見に。…何があった?」
ミカンくんはゆっくりと私に近づいて、そっと私の頭を見る。
「…濡れてる」
「……あはは、バレちゃうのかぁ…」