果実と恋のバスケット
「とにかく、俺らとアンズに近づかないで。じゃ、もうどっか行ってね」
ほんの少し言葉遣いは丸くしたけど、大丈夫だっただろうか。
すごすごと帰っていく女子たちを眺めながら、俺はのんびりとそう思う。
「あなたがそこまで怒るなんて、珍しいですねぇ」
「本当にね〜。ボク、初めて見た」
「僕は一回だけ似たようなの見たことあるな」
「オレはない。あいつのことなんか知らねぇし」
ひょっこり、と俺の後ろの植木から4人が顔を出す。
…気付いてたけど、なんでわざわざこんなのを見に来たんだ…?