果実と恋のバスケット
イチゴくんがそっと私に近づいてきて、手をぎゅっと握る。
「アンズちゃん、すっごく、すーっごく似合ってる!ボクが霞んじゃうぐらい可愛い!」
「え、ありがとうっ…!イチゴくんもすごく可愛いね…!」
「うんっ!ピンクだし、おそろいだねー!」
ん、あれ…?
イチゴくんは私の両手をガッチリと掴んで離さない。
それはもう、ガッチリと。
イチゴくん…どうしてこんなに強く手を掴んでるの…?
と、手にかかっていた力がふっと軽くなる。