果実と恋のバスケット



「えっ…?」

「えっと、その、プレゼント!それじゃあ、ボク、じゃないや、アンズちゃんもそろそろ行かないと!」





じゃあねっ!とイチゴくんは近くの通路から校舎に入っていってしまう。


お人形はイチゴのタグが付いた可愛らしい濃いピンクのテディベアで、くりっとした黒い瞳が私を映している。





えっと…これは、プレゼント、なんだよね…?





それに…私、まさか、リンゴくんに告白されたの…?







彼の表情を思い出すだけで、顔に熱が集まるのが見なくても分かる。






どうしようっ…。








私は混乱したまま、その場に突っ立っていた。






* * *







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