果実と恋のバスケット
ブドウくんは一瞬手を止めてニコッと微笑み、それからすぐに向き直った。
私達は話しながらも手は休まずに動き、飾りつけを完成させていく。
「ブドウくん、アンズちゃん!接客の人手足りないよう…!ボクそっち入るから2人変わってー!」
お店の方からイチゴくんの悲鳴にも似たSOSが聞こえた。
頭の中に忙しさに慌てふためくイチゴくんの顔が浮かんで、思わずブドウくんと2人顔を見合わせて吹き出してしまう。
「2人共ー!」
「今行くよー!」
「少し待っていてくださーい!」