果実と恋のバスケット
ブドウくんが言いづらそうに口をモゴモゴとしている。
しかし、そんなのもほんの少しの間のことで、意を決したように私を見た。
「私は案外、自己中心的です。」
「え…?みんなのこと気にかけて、すごく大事にしているけど…」
「それは見かけ上のものだと私は思っています。ですが、アンズさんは…貴方は、守りたいと思えるような存在なんです」
綺麗な葡萄色の瞳。
風がどこからか吹いて、ふわり、と彼のポニーテールが揺れる。