First Last Love
このホテルの部屋のカードキーだ。
健司はそれが何であるか認識すると、音を立てる勢いで息を呑んだ。
「わたしのこと、もう何とも思ってないのはわかった。でもこれは約束違反だよね? 問題を片付けて一緒に暮らそう、って言ってくれたのは健司だもん。わたしはそれに向かって努力してきた。健司がすごく……好きだから」
「そ……それは、だから申し訳ない……。ただ人の気持ちは間違うことも、ある」
「いいよ。あれは間違いだった。でも健司が約束を守らなかったのは事実だよね? だったら、最後に一度だけ……」
「……」
「抱いて」