初めての恋のお相手は
「……楸は、笑っていた方が、かわいいわ」



祠堂さんは、そのまま
撫でるように私の頬に触れる。


祠堂さんの一挙一動に、私の心は激しく騒ぐ。


他の音が聞こえなくなるほど
うるさく暴れて、収拾がつかない。



「…」



うろたえ、言葉に詰まっていると


祠堂さんは再び目を閉じて
また、そのまま眠ってしまった。



「…」



縫い付けられたかのように
祠堂さんから、目が離せない。



………どうしよう。



変わらず、早鐘を打つ心臓。
触れられた頬が一層、熱を帯びる。



優しい声に、向けられた笑顔に


私を守るように抱き締める、その姿に



改めて、思う。




…………この人が、好き。




湧き上がる
その感情を抑えることが出来なかった。
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