転校したらヤンキーに愛されまくった件
「そういえば、最近勇征あんまり学校来ないね」


「……そうだな」


「具合悪いとかじゃないといいけど。大我は何か聞いてる?」


「……」


「大我?」


「……他の男の話はいいだろ」


勇征の話が出ると、大我はちょっと不機嫌になる。


「あ……え、ごめん……」


「いや、悪ぃ。今の忘れろ!」


でもすぐにこうやって反省する。
よく分かんないけど、こういうところはちょっと可愛い。


鳳仙の総代にこんな一面があることを知ってるのは、日本中探しても私だけかもしれない。
私だけが知ってる大我の一面があることが嬉しい。


「ふふっ」


「っ……!何笑ってんだよ」


「なんでもないよ〜」


こんな何気ないやりとりが、何よりも尊かった。
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