「側についていて」

 六限目は英語で、今度こそ俺は居眠りを決め込む気で、右耳を塞いだ状態で、その腕の肘を机について窓の外をぼんやりと眺めていた。

 英語の教科書や英和辞典は学校に置きっぱなしにしていたので、五限目の時に桃華から持ち掛けて来た約束を守ることが出来たのだ。
 教科書を開いておけば、今日は静かにしているとかなんとか。

 そうだ、《《今日は》》、って言ってたよな。
 つまりは、明日も明後日も教科書がなければ、桃華は俺の右の肩下から、授業を受けろだの、板書をしろだのと騒ぐつもりなのかと思うとげんなりとした。

 妖怪退治って、寺か?神社か?どこのどんな職種のやつに頼めばやってくれんの。
 そう言うのって高額な印象なんだけど、バイトでもするか?

 バイト中も、右からああだこうだと話しかけられて、ぐったりする予感しかしねえんだけど。


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