私は今日も、そらを見上げる。
私は、お母さんとの会話を思い返して、ある人のことを思い出した。
話さないとなにも分からないって、気付いたから。
*
学校に行き、またいつものように暑い教室に入る。一番後ろの、窓側の席に座る。
いつもなら本を読んでいる時間だけど、今日は本を開かず、私はある人のことを眺めていた。
顎ぐらいまでの長さの、黒く艶やかな髪。華奢な見た目で、可愛らしい顔つき。クラスの人気者で、眩しい太陽のような笑顔を撒き散らしてくる人。
その人の名前は、白瀬蒼空。