君が恋する私は、
「ねー、かいちょー? 前のピアス返してー」

ドアが開いて、そこには藤田くんが立っていた。


「あ、ちょっと待っててくださ……い」


改めて藤田くんのほうを見ると、なんだか藤田くんがぐるぐるしているように見える。

頭もぼーっとしてきて、なにも考えられない。


次の瞬間、視界がぐるりと上を向いた。


「え、かいちょー? ちょっとかいちょー!」


焦っている藤田くんの声もどこか遠くに聞こえて、徐々に意識が遠くなっていく。


..。*゚ ..。*゚゚ ..。*゚ ..。*゚゚ ..。*゚ ..。*゚゚ ..。*゚ ..。*゚

──あれ? 私……?

「倒れたの……?」


体に負担をかけないようにゆっくりと体を起こすと、足元に少しだけ重さを感じた。

なにかのっているのかとまだあまり回らない頭で考え、見てみると藤田くんがそこで寝ていた。


今までずっといてくれたのかな……。
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