色褪せて、着色して。Ⅴ~リリアン編~
「貴女の噂は色んなところで耳にしていました。スペックがピアノの人間なんて初めて出会ったな」
「なんで・・・」
 思わず振り返りそうになるが、堪える。
 この国で。スペックの話をしたことはないはず…

「スペックだから弾けて当たり前かもしれない。けど、君らしさがないのが残念」
 直球で、弱点を言われたので。
 振り返ってしまった。

 後ろに立っていたのは17~20歳くらいの男だった。
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